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苫小牧民報

ギター製作に熱 道産木材製ブランド立ち上げ目指す-恵庭の鹿川さん

こだわりのエレキギターを手に目標を語る鹿川さん

 恵庭市内でギター工房を営む鹿川慎也さん(32)が、製作に熱を込めている。北海道産の木材を使った独自のブランド立ち上げを目指しており、「周囲の人と一緒に楽しんでもらえるギターを作りたい」と目を輝かせる。

 工房の名は「シカガワ・ミュージカル・インスツルメンツ」。エレキギターやベースの受注生産などを行っており、愛好者からプロミュージシャンまでファンも多い。顧客と丁寧に打ち合わせを重ねて相手の求める音を狙う。「世の中には修理が必要になってしまうような作りの楽器もたまに存在するので、長く使える道具になることを一番に考えて作っている」。

 現在考案しているのは、道産木材で製作するエレキギターのブランド。厳選したクルミやシラカバの木をしっかりと乾燥させて、流通量の多い木材とは一味異なる粘りのある音色をイメージ。デザイナーとも提携し楽器の細部やロゴマークにもこだわる予定で「多くの人に知ってもらいたい」と意気込み、研究を進めている。

 鹿川さんは恵庭市出身。恵み野中、北広島高を経て、東京都内にある楽器製作の専門学校に進学した。趣味で取り組んでいたバンド活動と、物づくりへの憧れが融合し、ギター製作の道を志した。

 卒業後は、楽器メーカーに勤務したほか、同校の講師を務め、1000本以上のギターの製作と修理に関わる。28歳だった2015年、地元恵庭市に工房を構え、今年で5年目を迎えた。

 仕上げたギターは自分の子供のような存在。「調子が悪くなっていないか心配。買ってもらった人から(壊れたと)連絡が無いのが一番です」と言う。「子供と違うのは、手放す(納品する)時に『行かないで』と思わないこと」

 今年6月、東京在住のプロギタリストに自慢の一本を納品。今月道内で行われたライブでしっかりと使用されており、会場に足を運んだ鹿川さんは「他の楽器に埋もれないほど抜けが良くて、エリック・クラプトンのような音だった」と喜びをにじませる。「いつか、歴史的名演に自分のギターが使われることが夢」と話す。

 工房ではギター、ベースの製作のほか、修理や点検なども行っている。

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