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室蘭民報

ウポポイ観光へ連携―胆振中西部7市町座談会で再確認【胆振】

「連携した観光振興」に向けて7市町長が展望を話し合った座談会=2日、豊浦町役場

地域の歴史的資源と融和

 室蘭民報社(工藤忞代表取締役社長)主催の2019年度胆振中西部7市町座談会が2日、豊浦町役場で開かれ、「連携した観光振興」をテーマに7市町長が情報を共有した。来年4月24日、白老町に民族共生象徴空間ウポポイが開設されるのを最大の好機に、各市町共同による「カムバック東北の中学生」キャンペーンで、「東北地方の修学旅行生を呼び戻そう」との画期的な提案もあるなど、連携した観光振興の重要性を再確認した。

 座談会には、青山剛(室蘭)、小笠原春一(登別)、菊谷秀吉(伊達)、戸田安彦(白老)、真屋敏春(洞爺湖)、村井洋一(豊浦)、田鍋敏也(壮瞥)の7市町長が出席した。司会は室蘭民報社の野田龍也取締役編集局長。

 座談会の冒頭、工藤社長は「座談会は広域観光、広域行政、広域連携を大きなテーマにしている。今回は観光にスポットを当て、特にウポポイ開設後の連携について活発な意見を交わしてほしい」とあいさつした。

 ●クルーズ船を活用

 ウポポイ開設後の西胆振の観光振興について、戸田氏はウポポイを核として地域を周遊させる観光施策の在り方を強調。「ウポポイの認知度が公表されたが道外では5%で、認知度を上げなければいけない」とし、「地元としてアイデアを出す必要がある」と話した。

 小笠原氏は宿泊施設のチェックイン、チェックアウト前後の時間的連携に着目し「ウポポイに、ジオパークや縄文遺跡など周辺市町の歴史的な観光資源を融和させることで、胆振の魅力がアップするのでは」と提案した。

 青山氏は室蘭港に入港するクルーズ船について、「最近は欧米系の乗客が多く、寄港後は白老にも足を運んでいる。西胆振の玄関口として近隣市町への送客にしっかりと取り組む」と述べた。

 ●漁業体験を目玉に

 菊谷氏は、本年度から本格化したワイン用のブドウ栽培に「成果を期待している」とした。ただし、観光施策は単体の市町で推進するのは難しい-とし「特色を生かせば胆振を一つのエリアとしてアピールできる」と、7市町連携の観光施策の重要性を指摘した。

 村井氏は、これまでの登別、洞爺湖の観光圏にウポポイを加えて、歴史文化、観光資源、食を組み合わせた振興策を検討。体験型施設として来春開設される魚介類の荷さばき場については「漁港を見て回ってホタテを食べたり、ホタテ釣りを楽しんだり、漁船に乗ってもらいたい。修学旅行生やインバウンド向けの観光の目玉にする」とした。

 真屋氏は、来年度から新設工事が始まる洞爺湖森林博物館について「中島の生い立ちだけでなく、ジオパークをメインにした施設にしたい。火山との共生、火山の恵みを一つの物語にしたい」との考えを示し、「北湯沢や壮瞥を合わせると140万人が宿泊する。宿泊者の目をウポポイに向けられるような施策を協議しなければ」と呼び掛けた。

 ●呼び戻そう東北中学生

 座談会初参加の田鍋氏は、東北新幹線開業により、それまで胆振に来ていた東北地方の修学旅行生が関東圏へ流れたことに着目。「中学校の修学旅行生が重点に置いているのは史跡文化財の見学、伝統的な街並みや建造物、伝統工芸のものづくり体験など。西胆振の資産を活用すれば十分呼び込める。国立博物館のウポポイ開設を最大の好機に『カムバック東北の中学生』というキャンペーンがあれば面白いのでは」と提案。これに菊谷氏も「最大効果を発揮できる。即、実践するべきだ」と賛同した。

 このほか、Wi-Fi環境の整備、SNSによる情報発信の重要性も確認。室蘭・だんパラスキー場、登別・カルルス温泉サンライバスキー場、壮瞥・オロフレスキー場が協力して、スキーブームの中国人客や初心者、中級者のスキー客を呼び込む提案などがあった。

 座談会の詳細は後日掲載する。

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