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室蘭民報

今野鉄工所が女性技術者育成、着実に技術磨く【室蘭】

数値制御の工作機械・マシニングセンターの技術を磨く羽田さん

経験ゼロから2級技能士

子育てと両立、機械加工

 一般産業機械の製作、修理、各種プレス加工の今野鉄工所(室蘭市港北町、今野香澄代表取締役社長)が取り組む女性技術者の育成で、全くの未経験で中途入社した1人が、2年半で国家資格の2級技能士に合格した。同社では合わせて現場の5人を育成中で、着実に技術を磨いている。

 同社は2016年(平成28年)から正社員とパートの女性技術者を採用。現在5人を育成している。育児中でも、幼稚園や保育所に子どもを送ってからの勤務や休日の希望にできるだけ沿い、未経験でも意欲のある女性に門戸を開いている。

 16年採用の羽田裕美さん(39)は入社前、1歳の長男を1人で育てながら接客業のパートを続けていたが、シフト制で不規則なため、長男の将来を考え正社員の日勤を希望した。

 求職中、今野鉄工所の求人を知る。「工場は男性のイメージ。経験も資格もない」と面接の辞退も考えたが工場見学が見方を変えた。「初めて見る世界で感動した。ここで働いて強くなりたい」と決めた。

 「まずはやってみる」。数学が苦手で専門用語だらけだが、逃げなかった。「初めて問題が解けるうれしさを味わった。工場で見る物すべてが楽しい」。機械操作、切削の条件、プログラミングなどを学んだ。

 同社は入社5年目から2級技能士の資格取得を目指す。羽田さんの仕事への姿勢を見込み、同社工場グループマネージャーの多賀忠司さんらがサポートし同級の機械加工(数値制御フライス盤作業)に昨秋、挑んだ。

 仕事の合間や自宅で毎日実技と学科に備えた。特に実技は数値制御の機械で削った金属を二つ組み合わせ、精度や見栄えが評価される。試験の1週間前に長男の高熱で勤務を休んだ。そしてつかんだ合格。「通常は5年目から挑み10年かかる人もいる。2年目の合格は意識を高く持ち努力した成果」(多賀さん)と喜ぶ。

 羽田さんは「とにかく必死。現場のみんなに迷惑を掛けたくなかった」という。「自分を受け入れてくれたことがありがたかった。マネージャーの必死の指導のおかげ。今度は誰かを支える番」と心に決めている。

 同社が育成する女性は、羽田さんを含め機械加工3人、製缶加工の2人は溶接をこなす。室蘭高等技術専門学院卒、パートの6時間勤務などさまざまだ。今野社長は「募集時は10人近く見学に来た。ものづくりに興味のある子育て中の女性はいて、十分担える」と強調。製造現場の多様な働き方を提案している。

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