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室蘭民報

デフサッカーW杯に向け女子日本代表が直前合宿【室蘭】

アジア太平洋選手権大会で優勝した女子日本代表=18年5月、韓国・昌原サッカーセンター(日本ろう者サッカー協会提供)

 聴覚障害者のろう者(デフ)サッカー女子日本代表が8月、室蘭市の入江運動公園でデフサッカーワールドカップ(W杯)=9月5~20日・韓国=に向けた直前合宿を行うことが分かった。同市在住のDF田中恵(28)ら選手、スタッフ約30人が参加する。

 室蘭地区サッカー協会(長谷川進会長)によると、デフサッカーの日本代表合宿は男女を通じて初めて。同協会が先月末に開いた常任理事会で正式に決定し、日本ろう者サッカー協会(JDFA)に通告した。

 国内での最終調整の場となる合宿は8月8~10日に実施する。女子日本代表は2018年のアジア太平洋選手権(韓国)で優勝。2度目のW杯出場権を獲得した。

室蘭地区サッカー協会、障害者サポート続ける

試合で競り合うデフサッカー道代表の選手(左)と室清水の部員=19年5月、室蘭・入江運動公園

 聴覚障害者がプレーするデフサッカーの認知度は低く、試合や合宿の受け入れに消極的な競技団体や自治体がある。一方、室蘭地区サッカー協会はこれまでも男子道代表の合宿を誘致し、デフサッカー選手に対するサポートを続けてきた。同サッカー協会は「デフサッカーだけでなく、さまざまな障害者サッカーの大会や合宿を受け入れたい」としている。

 ■全日本選手権の成功

 デフサッカーは1924年にパリで開かれた聴覚障害者スポーツの国際大会「第1回デフリンピック」から採用されている伝統競技。試合中に選手同士がアイコンタクトや手話でコミュニケーションする。審判が笛だけでなく、旗を振って選手にファウルなどの判定を知らせるのも特徴だ。

 室蘭とデフサッカーのつながりを強めるきっかけとなった大会がある。同サッカー協会などが主催し、入江運動公園で2014年10月に行われた「第12回全日本ろう者サッカー選手権」。道、東日本、西日本、九州の4チームが出場した。

 この大会でデフサッカーの現状を目の当たりにした、同サッカー協会の長谷川進会長は「ラインが引かれていないピッチで試合をしたり、大会前にチームの代表者による会議が開かれないことも多いと聞いて驚いた」とし、「協会が培ってきた大会運営の経験やノウハウを全て伝えようと思った」と振り返る。これ以降道代表は毎年、室蘭で夏季合宿を行っている。

 ■耳が聞こえなくても

 「自分たちは耳が聞こえるのに、そのことを全く生かせていないと痛感した。デフサッカーの選手は生徒たちよりも多くの情報を共有していた。コミュニケーションの大切さを学んだ」

 道代表が19年5月に行った合宿で、練習試合の対戦相手を務めた室蘭清水丘高サッカー部の河津良多監督はこう意義を強調した。部員も声を出さずに意思疎通する-という特別ルールを設けた試合も行われた。

 同年10月、道代表が14年から室蘭で強化合宿を続けてきた努力が実を結ぶ。道代表は「第16回全日本選手権」(札幌)で初優勝を果たした。

 同サッカー協会は、パラリンピック種目の「5人制サッカー」(ブラインドサッカー)の大会や合宿の誘致にも意欲を示す。長谷川会長は「大会スケジュールは柔軟に対応できる。障害者サッカーに対する全面的な協力をしたい」と力を込めた。

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