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十勝毎日新聞

新型肺炎 企業も危機感【十勝】

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、十勝管内でも企業側が対策を強化している。管内外への出張や会合の自粛に加え、首都圏などの拠点では時差出勤を進める動きも。自粛ムードを受け、逆に外食店などでは宴会などのキャンセルも相次いでおり、年度末の宴会需要で書き入れ時を控え、関係者は気をもんでいる。一方、スーパーなどではバイキング形式の総菜などの提供を当面休止するなどリスク軽減に努めている。

テレワーク、時差出勤を指示

 萩原建設工業(帯広)は25日から従業員に対し、不急不要の会合や出張を当面自粛するよう指示した。札幌支店には時差出勤の奨励を要請し、すでに一部で対応している。毎月の100人規模の全体会議を3月2日分は中止し、萩原一利社長名でメール文書を出すことを決めた。澤井育雄専務は「SARS(サーズ)の時にもここまでしなかった。今後、2週間が拡大するかの瀬戸際という。少しでも協力する」と話す。

 社員数も多く、グループ拠点が全国に分散しているオカモトホールディングス(同)も今月から社内会議でテレワークやテレビ会議を有効利用する指示を出した。管理本部の熊谷浩マネージャーは「大勢が集まる会合や宴席はキャンセルし、テレワークを推奨している」とする。

飲食店や会合予約キャンセル相次ぐ

 鳥せい帯広中央店ではこの1週間で、企業やスポーツ団体など30人以上の大口予約のキャンセルが相次ぎ、現時点ですでに約150人分に及ぶ。JR北海道ホテルズ(札幌)運営のホテル日航ノースランド帯広でも「札幌などに比べ、影響の度合いは少ない」としながらも、2、3月予定の団体の会議や会合などの利用が現段階で11件キャンセルがあった。

 帯広観光社交組合の森田かおる組合長は「連休明けから業界的にキャンセルが増え始めている。3、4月は年間でも12月に次ぐ書き入れ時。近日中に役員会を開き、情報収集を進めるが、感染拡大が収束してほしい」と願っていた。

 一方、宅配すし「銀のさら帯広店」では22、23日の週末が前年同期比で140%の売り上げ。同店は「週末に外食していた家族が不要な外出を避け、出前を頼むことにしたのではないか」と分析している。

これまでバイキングコーナーだった場所はパック詰め販売のみになった(ダイイチ白樺店)

総菜 パック売りに 管内スーパー

 地場スーパーのダイイチとフクハラ、マックスバリュなどの各店では24日までに、総菜コーナーのバイキング方式での販売を中止し、すべてパック売りに切り替えた。

 ダイイチでは同時に魚の干物もバイキング方式での販売をやめた。営業本部は「新型コロナは飛沫(ひまつ)感染が指摘されており、商品をそのまま置くことで不安に思う客もいると思う。全国的な動きを見て決めた。パック販売でも要望があれば、1個に小分け販売する」と説明している。

 フクハラでもドアノブなど店内のアルコール消毒を1日3回実施するよう店舗に指示した。ただ、各店は「大げさにはしたくない」などの理由から店内表示はしていない。

 一方、いちまるグループ(帯広)の焼き肉バイキング店「フードスタジアム」では25日から全店で、料理を取るトングの交換を1日複数回から1時間に1回と大幅に増やした。

 観光客なども多い満寿屋商店・麦音店(帯広)では、イートインコーナーに置いていた布巾は排除し、時間を決めてスタッフがアルコールで拭き上げるようにしている。深尾雅人店長は「焼きたてパンの袋入れは難しく、ふたもしにくい。冷めれば袋に入れるようにしている。持ち帰りが増えている印象もある」とする。

 各店とも通常から衛生対策には力を注いできた。ある社の幹部は「マスクや除菌剤を使う量も店舗が多いと半端ではない。在庫はあるが、長期化すればもつか不安だ」と頭を悩ませていた。

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