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根室新聞

ベニザケ海面養殖 2年目の挑戦始まる【根室】

根室港に設置されたいけすにベニザケの稚魚を投入した

 根室市ベニザケ養殖協議会(会長・大坂鉄夫根室漁協組合長)は3日、今年で2年目となる海面でのベニザケ養殖実証試験を開始した。根室港中防波堤に設置したいけすに、標津サーモン科学館で生まれた稚魚229尾を投入した。

 平成27年にロシア水域における流し網禁止法が成立し、サケ・マス漁業を産業の柱とする地元関連産業への影響緩和対策で同28年から国の委託事業として、北海道区水産研究所で「ベニザケの海面養殖技術の開発」に向けた試験研究が進められてきた。

 研究で適水温や成長・成熟等の基礎データが明らかになってきたほか、「生食向けの新しいサーモン」としてのベニザケであれば、根室地域の冷涼な海域の特性を利用することで、他地域と競合しない優位性も期待できるとし、海面での実証試験に進むための受け皿として、平成30年4月に根室市ベニザケ養殖協議会を設立した。

 昨年7月には初めての海面養殖実証試験を実施。根室港中防波堤に設置したいけすに標津サーモン科学館で生産された平均体長29センチ、平均重量375グラムのベニザケの稚魚188尾を放した。12月までの試験期間141日間で実施し、結果は88尾が生き残り、生残率は46.8パーセント、平均体長は37センチ、平均重量は836グラム。最大のものは体長43センチ、重量1433グラムまで成長していた。

 今年度の実証試験は3日午後3時から、昨年同様根室港中防波堤に設置したいけすに、標津サーモン科学館で約1年半飼育された平均体長27㌢、平均重量291グラムのベニザケの稚魚229尾を投入してスタートした。

 昨年度はいけすに海藻等が多く付着していたことから、9月17日にいけす網の交換を行い、それ以降、稚魚の死亡が減少した結果をもとに、今年度の実証試験に使う網には海藻等が付着しにくくなるよう加工し、交換頻度も昨年より多くする。昨年度同様ギンザケ用の配合飼料を使用して、12月上旬ごろまで飼育を行うという。

 市水産研究所の工藤良二次長は「昨年と同じような条件で実証試験を行えることは、成長、生残率など昨年と比較することができるメリットがある」と話していた。

 作業を見守った根室市ベニザケ養殖協議会の大坂会長は「昨年のベニザケは味も良かった。良い結果が出るように期待している」などと話していた。

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