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根室新聞

一日も早い北方領土返還を―市民大会開く【根室】

シュプレヒコールで現地の思いを発信した北方領土返還要求根室市民大会

 北方領土の一日も早い返還を願う北方領土返還要求根室市民大会(大会長・石垣雅敏市長、実行委員長・長谷川俊輔根室市北方領土返還要求推進協議会長)が2日、道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」横の特設会場で開かれた。新型コロナウイルス感染症拡大の中、ソーシャルディスタンスを図った会場には約570人の元島民、市民が詰めかけ、原点の地の思いである「一日も早い北方領土返還実現」、「平和条約の締結」を全国に向けて発信した。

 市民大会は、領土問題の早期解決に向け、国民世論の結集を呼び掛けることを目的に、北方領土返還要求運動強調月間の8月に毎年開かれているもので、2月の根室管内住民大会、12月に都心で行う中央アピール行進とともに、原点の地の思いを発信している。今年は新型コロナ感染拡大のため、会場内の椅子席の間を約1.5メートル間隔に広げるなどソーシャルディスタンスを図った上で開かれた。

 「ニ・ホ・ロ」横の特設会場には総勢570人(主催者発表)が出席。午前11時からの大会式典で大会長の石垣市長は「根室市民の願いは、終戦直後に不当にも奪われた故郷・北方領土の返還を一日も早く実現し、平和条約締を結して北方四島との自由往来、目の前の平和な海で安全に操業することを当たり前の日常として取り戻し、子どもたちにつないでいくこと」と訴えるとともに、終戦当時1万7291人だった元島民の6割が他界し、平均年齢も85歳を超える中「私たちに残された時間はあまりに少ない。ふるさとの返還を心から喜べる人が一人でも多くいるうちにこそ、結果を出さなければいけない。一日も早く具体的かつ現実的に前進させることを強く望む」と政府に対し、不退転の決意で強力な外交交渉の展開を求めた。合わせて「どんな困難に遭おうとも、全国の先頭に立ち、返還要求運動にまい進する」と原点の地の決意をあらためて表明した。

 この後、来賓あいさつでは茂木敏充外相(入谷貴之外務省欧州局ロシア課長代読)、衛藤晟一北方担当相(佐々木秀樹内閣府北方対策本部調査官代読)のメッセージが読み上げられたほか、農林水産副大臣の伊東良孝、自民党副幹事長の鈴木貴子両衆議、新党大地代表で日本維新の会の鈴木宗男参議、自民党の岩本剛人参議らも駆け付け、返還運動をリードする根室市民らの活動に感謝と激励の言葉を送った。

 例年、市民大会に合わせて北方領土復帰促進少年少女北海道派遣団を派遣している富山県の姉妹都市・黒部市からは大野久芳市長の激励のメッセージが寄せられ、一日も早い北方領土問題解決に向けて全国の先頭に立って根室市民と共に行動していくことを誓った。

 引き続き、今年7月の根室市少年弁論大会・北方領土の部で優勝した柏陵中学校2年の宮野里菜さんが「海や空に線はない」と題した弁論を披露。一般社団法人根室青年会議所の加藤大輔さん、根室更生保護女性会の原田純子さん、根室商工会議所青年部創陽クラブの東野優太さん、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部の河田隆志さんが根室市民の叫びを発表。この中で元島民の河田さんは「年を追うごとに島への思いは強くなる。故郷へ帰ることがかなわず、無念を残し1人また1人とかけていく。解決にこれ以上の歳月を費やすことはできない」と1日も早い解決を訴えた。

 根室市町会連合会の長谷川敬二会長が「断固たる決意と熱意をもって全国の先頭に立ち、北方領土返還要求運動にまい進する」とした大会決議を読み上げた後、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部後継者「かけはしの会」の高橋隆一さんの「四島を返せ!」の掛け声に合わせ、シュプレヒコールを高々に上げ、根室市民の思いを全国に発信した。

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