上中施設長（左）へ車両のキーを手渡す河合さん。右はドーレくん

　令和３年度共同募金助成事業で北海道コンサドーレ札幌の文字などが特別塗装された福祉車両１台が８月24日に浦河町西舎の障がい者支援施設「浦河わらしべ園」（上中正人施設長、入所50人）に納車されたが、当日の納車式に欠席したコンサドーレ札幌の河合竜二さんとマスコットのドーレくんが13日に来園し、改めて納車式が行われた。

　「赤い羽根サポーター宣言」をしている北海道コンサドーレ札幌は、道内の福祉の現場から毎年多くの要望のある車両について、募金額との兼ね合いからそのほとんどに応えられていない状況を危惧し、福祉施設へ車両を贈ることを目標とした「クルマを送ろうプロジェクト」活動を展開。チーム一丸となって赤い羽根共同募金をバックアップしている。

　河合さんは２０１１年から５年間コンサドーレ札幌でキャプテンを務め、18年まで現役選手として活躍。19年に引退し、現在はフロントスタッフに就任している。

　同施設前庭で開かれた贈呈式で、河合さんは「（北海道コンサドーレ札幌が）地域の皆さまに寄り添える存在になりたい」と話してキーを渡し、受け取った上中施設長は「すでに町内で走っている車を子どもたちが見て『コンサドーレだ！』と言って喜んでいる。本当にありがたい」と感謝した。

　このあと、近くの優駿ビレッジアエルの人工芝サッカー場で河合さんら２人によるチャリティーサッカー教室が開かれ、浦河サッカースポーツ少年団員約40人がドリブルを主とした練習メニューをこなし、河合さんと交流した。

サッカー教室で河合さんの指導を受けながら練習する少年団員たち