北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

ひやま漁協 今年の秋サケ漁終了 数量金額ともに増【乙部】

水揚げされるサケ(乙部漁港、10月27日)

 【乙部】桧山沿岸の秋サケ漁が10月末に終了し、ひやま漁協(本所・乙部町)は漁獲高をまとめた。同漁協管内(八雲町熊石を含む)の水揚げ量は昨年比約1・5倍の863・5トン、金額は同約1・9倍の7億3360万円となり、1958年以降の道水産現勢に基づく管内サケ生産データで最高額だった2005年の約6億円を超えた。

 管内の秋サケ漁は昨年は9月末~10月中旬にまとまった水揚げ量を確保し、11年以来となる500トンを超える569・2トンを記録。今年は9月20日ごろから10月5日にかけて水揚げ量が増え、昨年を大幅に上回った。

 道東の太平洋沿岸を中心に有害な赤潮が発生し、漁業被害が出ていることなどから、金額が大幅に上昇したとみられている。桧山管内では、江差港内の一部で8月下旬に赤潮が確認されたが、ヤコウチュウによるもので漁業被害はなかった。

 管内では15年度にサケ増殖施設移行検討協議会を立ち上げるなどして資源回復に取り組み、16年には秋サケ稚魚の過密飼育解消のため、乙部町栄野のサクラマス種苗センターを秋サケ増殖施設に改修。17年から毎年、稚魚300万匹の育成を始めた。

 薄飼いで病気がつきにくいなど健苗性を高めた稚魚の放流も今年で5年目となり、成果が漁獲量にも反映されつつある。桧山さけ定置漁業振興協議会の工藤智司会長は「4年魚、5年魚がこれからも帰ってくることになるので今後も期待できる。地元の親魚から採卵して育てた稚魚を、桧山の海域に合わせて放流するなど工夫しているので、その効果も出てきたのではないか」と話す。

 同漁協の佐々木英彦総務指導部長は「施設改修などオール桧山で増殖事業に取り組んできた。漁業者は自然産卵も増やすため、親魚を川上に運んだりと手をかけているので、今後も順調に捕れるようになってもらいたい」と期待を込めている。

関連記事

十勝毎日新聞

新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施【芽室】

 芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...

十勝毎日新聞

スパイスカレーいかが 町の協力隊・高橋さんがイベントで販売【豊頃】

 豊頃町地域おこし協力隊の高橋真里奈さん(36)が「カレー喫茶マリリン」の屋号で、豊頃産の豆などを使ったスパイスカレーの販売を始める。ゴールデンウイーク初日の27日にははるにれ休憩所(幌岡、十勝川...

十勝毎日新聞

日本酒「十勝晴れ」が完成 30日から順次発売【帯広】

 帯広畜産大学内の酒蔵・碧雲(へきうん)蔵で新米を使って醸造された地酒「十勝晴れ」が完成した。原材料から醸造までオール十勝産となり2年目。30日から管内の酒店などで順次発売される。  地酒造り...

室蘭民報

カレーアイランド北海道、27日からスタンプラリー 室蘭カレーラーメンの会..

4年ぶり参加、自慢の味PR  室蘭カレーラーメンの会(小柳富資会長)は、27日から始まるカレーアイランド北海道スタンプラリー2024に参加する。会員店のうち10店を含む道内69店でご当地カレーを...

室蘭民報

アジア最大級の吊クレーン導入、10月稼働予定 DENZAI、洋上風力の大..

 洋上風力建設工事などを手がけるDENZAI(本店・室蘭市大沢町)は25日、ドイツ社製の2500トン吊(つり)クローラークレーンを導入すると発表した。同社によると、日本国内およびアジア太平洋地域...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス