【新ひだか】静内市街地を流れる２級河川「古川」に、今年もサケが遡（そ）上している。

　かつて、生活排水の増加やごみの不法投棄もあってドブ川と呼ばれた古川は、町民有志による「古川を考える清流の会」の活動を中心に行政機関と連動し、清流の復元活動に取り組んでおり、13年ほど前からサケが遡上する姿が見られるようになった。

　７日には静内古川町１の東橋・橋詰広場の上流にかけて、透き通った川面から10数匹のサケが確認でき、時折小石や砂を尾で〝バシャバシャ〟と掘り下げ、産卵場所を探す光景が見られた。

　清流の会の三宅靖夫会長（79）は、「今年のサケは40～50㌢と小さめで、２週間程度遅れて遡上。11月27日頃から始まり現在は40～50匹程度になっている。川の中のごみ拾いや川沿いの草刈りをしている清流の会の活動の影響も大きいのでは」と話していた。

　古川にはこの時季、毎年ハクチョウも多数訪れ、今年は10月末から現在33羽ほどが確認されているという。

古川を遡上するサケを確認する三宅会長＝７日午前＝