恵山岬沖で沈没の米潜水艦アルバコアか ソナーで物体検知【函館】

マルチビームソナーのデータを元に3Dに再構築した海底のアルバコアとみられる物体(画像提供:ニコニコ)
太平洋戦争中に恵山岬沖に沈んだ米海軍潜水艦アルバコアの探索プロジェクトは25日、調査海域の海底に艦影とみられる陸地とは異なる部分を発見した。ソナーのデータでは推定で45メートルの長さで、艦橋のような部分もあった。26日に遠隔操縦式潜水機(ROV)で撮影を試みる。
一般社団法人ラ・プロンジェ深海工学会(長崎県五島市)の浦環代表理事(73)=東京大学名誉教授=のグループによる調査。インターネット動画のニコニコ生放送で中継している。
初日はマルチビームソナー(MBES)を積んだ漁船2隻が午前5時25分ごろ椴法華港を出発。推定沈没地点の周辺2キロ四方の範囲で南北方向に航行しながら探索を始めた。
同7時40分ごろに、ソナーが水深250メートルの海底で細長い物体を映し、同10時ごろより精細な測定ができるよう周辺を航行。船内で3Dデータを構築し、全長45メートル、高さ、幅か高さが7~8メートル程度と推定され、艦橋と想定される突出した部分も確認できた。アルバコアは全長約95メートル、幅8・3メートルある。機雷による損傷を考慮すれば、同艦である可能性は十分あるという。
2日目の26日は早朝から探索を始め、海中にROVを投入して撮影を実施する。浦代表理事は「事前に推定した位置で艦橋のようなものがついていて、潜水艦と期待できる」と話していた。
自宅で中継を見ていた函館市新浜町の元漁業、川口弘さん(91)は、13歳だった1944(昭和19)年11月、同艦とみられる潜水艦の沈没を陸上から目撃したと証言。川口さんは「底鳴りのするような音がした。(魚雷攻撃で)商船が沈んだのも見たことがあるがその時の音とは違った。目撃した人はもう私くらいだろう」などと話していた。

アルバコアの模型を持つ浦代表理事(右)に目撃した沈没状況を説明する川口さん
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