北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

十勝毎日新聞

帯広出身のデフリンピックバド代表 長原さん「銀」手に引退【東京】

 5月にブラジルで開かれた聴覚障害者のオリンピックと称される「デフリンピック」のバドミントン競技混合団体で銀メダルを獲得した、帯広市出身の長原茉奈美さん(28)=埼玉県在住=は6日に都内で十勝毎日新聞の取材に応じ、現役引退の意向を示した。長原さんは「最後の大会で自分の力を出し切り、後悔はない。競技生活に満足している」と話した。

デフリンピック・ブラジル大会の銀メダルを手にする長原さん。現役引退の意向を示した

 長原さんは帯広聾学校小学部、同中学部、帯広大谷高、道教育大釧路校卒。デフリンピックは初出場のトルコ大会(2017年)で女子シングルス銅メダルを獲得した。引退について、「ブラジル大会が一つの区切りと考えていた」と説明した。

 18年にゼンリンデータコム(東京)にアスリート雇用され、時短勤務や移動費支援など競技に集中できる環境が整った。居住地で練習拠点のある埼玉県朝霞市の支援も受け、競技を続けてきた。

 ブラジル大会について、「混合団体で銀メダルを獲得でき、うれしい。前回大会でメダルを獲得し、会社からのプレッシャーを感じていたが、それが力にもなった」と笑顔で語る。

 混合団体(3戦先勝方式)の準決勝・韓国戦は、2連敗と追い詰められてから2連勝する展開に。決勝進出は、長原さんと沼倉千紘選手による女子ダブルスの結果に委ねられた。「プレッシャーは感じなかった。勢いもあり、勝てる自信があった」と白星を挙げ、銀メダル獲得に大きく貢献した。女子シングルス、女子ダブルスにも出場したが、メダルに届かなかった。

 競技以外で障壁となったのが、新型コロナウイルス。感染拡大当初は半年間、体育館での練習ができなかった。集大成と位置付けていたブラジル大会は1年延期され、モチベーションを保つのが難しかった。それでも、「レベルアップできる期間になると、ポジティブに考えるようになった」と振り返る。コロナの影響は大会期間中も続き、関係者が相次ぎ感染した日本選手団は途中で出場辞退を余儀なくされた。

 ゼンリンデータコム総務部で購買業務を担当し、引退後の目標は「模索中。しばらくは仕事に集中したい」とする。同社の田所佳子広報宣伝室長は「競技に集中できるよう全力でサポートしてきた。メダルを獲得し、会社の代表として誇りに思う」と話している。

関連記事

日高報知新聞

「大きくなって戻ってきて」 荻伏小児童がサケ稚魚約1万匹放流【浦河】

 浦河町立荻伏小(石井晃校長)の2~3年生児童9人が25日、姉茶97の元浦川さけますふ化場を訪れ、サケ稚魚約1万匹の成長と無事回帰を願い川へと放流した。  日高中央漁協や浦河町産業課などで構成す...

日高報知新聞

「火の用心」呼び掛け 日高東部消防組合えりも支署 幼年消防団員17人も出場..

【えりも】日高東部消防組合えりも支署(高田拓也支署長)庁舎前広場で24日、町内の私立光の園幼稚園と町立3保育所の年長組園児17人が、「火災予防キャンペーン」に出場し、国道を行き交うドライバーに「火...

釧路新聞

看護職に興味持って 孝仁会看護学校が初の体験見学会【釧路市】

  釧路孝仁会看護専門学校(田中英司学校長)で20日、学校見学会が開かれた。参加した市民ら31人が病院の機材や道具に触れ、看護職の魅力を体感した。  看護師を目指す人だけでなく、地域住民にも体験な...

釧路新聞

スイング楽しみ1周年 ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブ、気軽に参加を【根室】

 【根室】ジャズの街・根室の灯を消さないよう気軽に楽しめる会をつくろうと、昨年4月に発足した「ニュー・ネムロ・ジャズ・クラブ」が1周年を迎えた。サテンドール店主の谷内田豊彦さん(70)が会長を務め...

名寄新聞

美深町産蜂蜜と福岡県添田町産ユズでクラフトビールを開発【美深】

 美深町商工会青年部(馬場大輔部長)は、美深町産の蜂蜜と姉妹町の福岡県添田町産のユズ(柚子)を使ったクラフトビール「はちみつゆずエール」を開発して製造、5月15日から一般販売を開始する。美深白樺...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス