【平取】トマト出荷全道一のびらとり農協の選果場では、ブランド「びらとりトマト」の出荷が本格化している。出荷作業は５月１日から始まり、11月20日まで連日行われる。

　今年は気温の低い日が続き、例年より収穫が少し遅れているが、糖度と酸味のバランスが良いトマトができたという。

　「びらとりトマト」は接ぎ木ではなく「自根」栽培が特徴。今年は１５１戸の農家が「桃太郎」を１０３㌶に作付けし、東京や大阪、京都、札幌など全国４市場へ出荷している。

　選果場には、この時期１日43～45㌧、７月末から８月上旬のピーク時には同１６０㌧が持ち込まれる。

　糖度や大きさを自動識別できる高機能カメラを備えた選別機で21種類に分け、作業員１５０人がシフトを組んで期間中休みなく箱詰めなどの出荷作業にあたっている。

　今季は出荷量１万３６００㌧、販売額41億円を目指す。同農協営農生産部の藤本義明次長は「おいしいトマトを届けるために努力している。たくさん食べてほしい」と話した。

全国の市場に向けて出荷作業が本格化しているトマト選果場