丹精した”藍“託す 養護学校生、苗300ポット市民に【伊達】
「戻って来るの楽しみ」
伊達高等養護学校(浅井謙作校長)が、藍の苗を市民に育ててもらい、秋に収穫した葉を再び学校に戻してもらう「藍でつながる伊達愛プロジェクト」が5日、伊達市梅本町のだて歴史文化ミュージアム前で行われた。生徒が丹精して育てた苗は希望する市民らに託された。
同校では5年前から藍を栽培しているが、校内の農場で栽培する量では収穫量に限りがあり足りない。同プロジェクトでは、藍を通じて地域との交流を深め、藍染めの原料確保を図る。
農業科、園芸科、窯業科、木工科の生徒が、用意した藍の苗300ポットをプロジェクト参加希望者に配布した。苗を受け取った市内舟岡町の若林幸男さん(74)は「生徒から声をかけられ、育ててみようと思った。学校で藍を育てていることは新聞で知っていたが、プロジェクトに参加するのは初めて。どのように育つのか楽しみだ」と笑顔を見せた。
農業科3年生の今井隼人さんは「お客さんから『昨年もやりました。また参加します』という声をいただいた。地域の人とのつながりが感じられ、とてもうれしいです。収穫された藍が戻って来るのが楽しみです」と期待している。
育ててもらった藍は、収穫後に乾燥させ、10月下旬ごろまでに同校に戻してもらう。協力してくれた人には、返礼品として生徒が作った製品をプレゼントする。この日は、各学科による製品販売会も実施された。
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