２０１９年１１月以来函館港若松埠頭に入港した「ぱしふぃっくびいなす」（１０日午前９時半ごろ）

　日本クルーズ客船（大阪）の豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」（２万６５９４トン）が１０日、函館に寄港した。乗客１７７人が函館港若松埠頭（ふとう）から下船し、初夏の函館市内・近郊の観光を楽しんだ。

　同船の函館寄港は、新型コロナウイルス流行前の２０１９年１１月６日以来、２年８カ月ぶり。今回は７泊８日の「初夏の北海道クルーズ」として、５日に横浜市を出発。稚内市と小樽市を経由し、１０日朝に函館へ入港した。

　東京在住の室岡秀雄さん（７３）は１０年ぶりの来函といい、クルーズ船で訪れるのは初めて。「函館にはお気に入りの場所がたくさんある。特に五島軒で食事をするのが楽しみ。クルーズ船の旅はゆったりとした時間を過ごせるのがいい」と話していた。

　同船は午後１０時ごろに出港し、横浜市へ向かった。