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函館新聞

火災乗り越え店舗再建 そば店「三貞」25日再開【函館】

「幅広い年齢層に愛される店を目指したい」と話す池田有紀子社長(左)と池田幸久料理長

昨年10月の火災で店舗が一部焼失した函館市柏木町7の老舗そば店「そば処さんてい」が25日、「そばと酒 柏木町三貞(さんてい)」として新装開業する。こだわりのそばをはじめ、スイーツや日本酒の品ぞろえも充実させ、池田幸久料理長(49)は「ファミリーが楽しめる店づくりをしたい」と意気込んでいる。

 同店は1950年に池田料理長の祖父、池田宇一郎さんが現在の場所で開業した。昨年10月12日に煙突の不具合で火災が発生。厨房(ちゅうぼう)と2階の住宅が焼け、消火活動で店内は水浸しとなった。

 池田料理長の妻で同店を運営するスリーウィッシーズカンパニー(函館市東山3)の池田有紀子社長(44)は「あっという間に火が回り、あぜんとした。秋後半に向けてメニューを一新したばかりの時。先が見えなくなり、とても悲しかった」と振り返る。

 支えになったのはなじみ客らの励ましの声。「だしの味が忘れられない」「もう一度おたくのそばが食べたい」。夫婦で店舗再建を決意し、日本政策金融公庫函館支店と道南うみ街信用金庫函館支店から資金を調達して再開にこぎつけた。

 床面積約110平方メートルの店内には道南スギをふんだんに使用。51席を用意し、旧店舗で家族連れに好評だった小上がりも3卓配置した。

 そばのメニューは35種類。道南産の新鮮な野菜をだしに染み込ませてから揚げる天ぷら入りのそばは、自信作の一つだ。休業中、池田料理長が全国の酒蔵に足を運んで探し求めたそばに合う日本酒も40種類提供。そば粉を使ったデザートのほか、店内では函館真昆布のだしパックなども販売する。

 池田社長は「この地で長年営業できるよう、幅広い年齢層に親しまれる店を目指したい」と話している。

営業時間は午前11時~午後3時、同5時~10時(日曜、祝日は午前11時~午後9時)。火曜定休。問い合わせは同店(0138・52・1055)へ。

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