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室蘭民報

酒本商店で宮古の地酒2種を14日から販売【室蘭】

宮古唯一の酒蔵・菱屋酒造店の地酒の販売を開始する酒本社長

 室蘭市祝津町の酒本商店がきょう14日から、フェリーで来年結ばれる岩手県宮古市の地酒を販売する。1852年創業で宮古唯一の酒蔵・菱屋酒造店(斉藤鉄郎社長)の2種。酒本久也社長(61)自ら現地入りし、利き酒して選んだ山廃仕込みで、ファンの注目を集めそうだ。就航記念ラベルの作成も検討している。

 人気漫画「夏子の酒」の主人公の利き酒能力の土台になったことで知られる酒本さんは、一度飲んだ酒の味は忘れないのが特技。全国各地の酒蔵を回り、地方ではなかなか味わうことのできない銘酒の数々を室蘭、道内に伝えている。

 今回は、室蘭じゅうが宮蘭フェリー就航の話題で盛り上がる中、就航による経済交流促進や、復興の力にもなりたい―と取り扱いを検討。9月末、現地まで足を運び、菱屋の味を確認した。

 菱屋ではベテラン南部杜氏(とうじ)の辻村勝俊さんが杜氏を務める。「千両男山」の銘柄が知られ、主に県内や関東を中心に出荷している。東日本大震災では津波で1階が漬かるなど被災したが、多くの支援を受けて再開を果たしている。

 酒本さんは、10種ほどを試飲し、特に気に入った山廃仕込みを発注、このほど到着した。「特別純米酒 山廃仕込 菱屋」は一升瓶2700円、4合瓶が1460円。「純米吟醸 山廃仕込 菱屋」は一升瓶3080円、4合瓶1680円(各税別)。

 山廃仕込みは酵母を培養する手法の一つで倍の手間がかかるが「米の持つうま味を抽出した、こく(酸味)のある酒になるのが特徴。『山廃菱屋』も米のうま味がとても豊か。よりうま味が引き立つ熱かんもお薦め」と提案する。

 酒本さんは「宮古では『室蘭』というだけで歓迎ムードがすごかった。取り扱いでさらにつながりが深まれば。次回は造りの時に訪問し、杜氏と意見交換し、一緒に酒を造れるようになれればとも考えています」と笑顔を見せている。

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