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苫小牧民報

空自の2空団と救難隊が冬季水上保命訓練 生き残りのすべ学ぶ

凍える冷たさの千歳川で漂流訓練

 航空自衛隊千歳基地の第2航空団、千歳救難隊は7日、パイロットの冬季水上保命訓練を千歳川で行った。戦闘機などが真冬の海に不時着した想定の訓練で、飛行隊、救難隊のパイロット約20人が漂流を体感し、生き残りのすべを学んだ。

 同訓練は毎年、夏と冬に行っており、今回で39回目。戦闘機などで飛行中トラブルに遭ったパイロットが真冬の海に緊急脱出し、救命ボートに乗り込んで救助を待つ想定。支援隊を含めて約60人が参加し、ダイナックスアリーナ(市スポーツセンター)前の千歳川で行った。

 この日は時期の割に冷え込み、訓練開始の午前8時半すぎは、気温が氷点下6度、水温1度の厳しい条件。膝から腰ほどの深さがある川の中央部分に、救命ボートをロープで係留し、パイロットが4~5人ずつ4組に分かれ、1組につき30分間ずつ訓練した。

 パイロットは防水のつなぎなどに身を包んで川に入り、救命ボートに乗り込んで漂流を体験。指導役の支援隊員も川に陣取り、荒波を再現するためバケツで水を掛けたり、ボートを力ずくでひっくり返したり。凍えるような冷たさに耐えて訓練を繰り広げた。

 ボートのシールドという覆いが不十分だと、内側にどんどん水が入るため、何度も川に浸かる羽目になるパイロットも。指導役は「波もタイミングがある。落ち着いて」「流されると命取りになる」などと熱心にアドバイスしながら、心を鬼にして水を浴びせた。

 第203飛行隊の佐藤義徳2等空尉(28)は初めて同訓練を体験し、「思っていた以上に冷たい。手足が動かしづらく、顔の感覚もなくなった」と苦笑いし、「(訓練想定は現実に)ないことがいいが、非常に貴重な体験」と話していた。

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