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函館新聞

地元豆腐店の活性化プロジェクトに意欲を見せる工藤理事長【函館】

「垣内さんの味を伝えていきたい」と話す、超特急やきそばの長橋店長

 木古内のソウルフードが、函館朝市で1年ぶりに復活―。昨年5月、店主の垣内キミさん(享年88)が亡くなり、60年以上の営業に幕を下ろした木古内町本町の「駅前飯店 急行」の名物やきそばの味を再現したメニューを提供する「超特急やきそば」(長橋聡店長)が16日、函館市若松町11の函館朝市内にオープンする。この日は垣内さんの一周忌にあたり、長橋さんは「垣内さんにも納得してもらえる自信の味に仕上がった。木古内の伝統をしっかりと引き継いでいきたい」と意欲を見せている。

 急行は垣内さんが夫の幸四郎さん(故人)とともに1956年に木古内駅前に開店。独自の味付けのやきそばが評判を呼び、木古内を代表するグルメとして親しまれてきた。

 木古内町出身で、子どものころから急行のやきそばの大ファンという長橋さんは、高校卒業後は函館市内で和食やフレンチなど幅広いジャンルの料理人として活躍。それでも急行のやきそばを忘れることができず、「自分の記憶を頼りに味の再現に何度も挑戦し、ようやく満足いく仕上がりになった」と話す。

 長橋さんは昨年の4月に急行を訪れた際に、独自の“急行やきそば”完成を垣内さんに報告。「笑顔で喜んで『いつか食べさせてほしい』と言ってくれた。まさかその1カ月後に亡くなってしまうとは」と残念がる。

 以前から独立して店を構えることを考えていた長橋さんは「垣内さん本人から了承を取った訳ではないが、急行の味を伝えることが使命と感じた」と、やきそば専門店の出店を決意。垣内さんの遺族に了承を得て、昨年の夏からオープン準備を進めてきた。

 味の再現ポイントは、生麺の使用と、独自の配合による和風ソースとコショウのバランス。野菜や豚肉をたっぷりと使ったボリューム感にもこだわった。「かつての急行の常連にも満足してもらえる自信がある。ぜひ一度味わってほしい」と呼び掛ける。

 やきそばは並が750円、大盛980円、超盛1380円(税込み)。営業時間は午前8時~午後6時。不定休。問い合わせは0138・83・2306。

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