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根室新聞

ビザなし択捉島から帰港 終始ロシア側主導に疑問も【根室】

踊りで交流を深める団員とロシア人住民ら=3日、北方四島交流北海道推進委員会提供

 日本側から今年度第1陣となったビザなし交流択捉島訪問団が4日、四島交流専用船「えとぴりか」(1,124トン)で根室港へ戻った。一行は3泊4日の日程で島に住むロシア人住民と文化やスポーツで交流。ホームビジット等で熱心な歓迎を受けたものの、意見交換する「住民交流会」は日本側が用意した進行を島側が受け入れず、団員らは「終始ロシア側のペース。話を聞いてもらう隙もなかった」と不信感を募らせる場面もあった。

 訪問団は国後島元島民の野口繁正団長(75)=紋別市=をはじめとする元島民13人、返還要求運動関係者34人、同行者18人の計65人。1日に根室港を出港、2日に択捉島へ上陸し、郷土博物館やヴァンナチカ温泉、紗那ふ化場、別飛加工場などの視察、紗那日本人墓地で墓参したほか、ホームビジットや住民交流会で島に住むロシア人住民と交流を深めた。

 帰港後の記者会見で野口団長は、過去にも訪れている択捉島の印象について「今までにないほどの歓迎を受けたが、ロシア人住民の言うことは『ここは暮らしやすい』、『島に骨をうずめるつもりだ』と永住をにおわす発言が主だった。国が全体に指導しているかのよう」と戸惑いの表情を見せ、急ピッチで進む住宅建築や学校の増築、道路、空港整備のほか、これから稚魚の放流が始まるふ化場と水産加工場の発達を見せつけられるばかりの訪問に首を傾げていた。

 顧問として参加した高橋亨道議(66)=函館市=は「この大掛かりな歓待は、領土問題解決を見据えた友好関係というより、姉妹都市の交流に近い印象。このことが返還の足かせにならぬよう、国の戦略を再構築する必要がある」、同じく顧問の千葉英守道議(68)=札幌市=は「友好関係をどう返還に結び付けていくかが課題」と、さらなる島のロシア化と領土問題が置き去りになることを懸念した。

 ロシア主導の流れで領土問題に関する発言には至らなかったものの、共同経済活動については、一部のホームビジット先でロシア人住民から「物資のほとんどはインターネット等で本土から取り寄せるが、時間がかかるため北海道から生活用品等が入ってくると良い」という声も上がっていた。

 文化交流の専門家として参加した別海町のボランティアサークル「サンキューの会」が行った折り紙講座には、延べ200人ほどの親子が押し寄せ、事前に用意した段取りも追いつかなくなるほどの盛況を極めた。同会の中澤豊子さん(64)は、「驚いたが、日本の文化を伝えるという当初の目的は達成できた」と話していた。

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