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室蘭民報

越冬タマネギもっと知って、園児にプレゼント【伊達】

「えったま333」に興味津々の幼稚園児たち

 伊達産の越冬タマネギ「えったま333」の生産者グループ・越冬たまねぎ研究会が、ブランドの浸透に力を入れている。29日には、幼稚園児にタマネギの魅力を伝え、有名シェフとは活用策について意見交換した。

 えったま333は冬季間、雪の下で育ち、栽培に約11カ月(333日)かかることから名前が付いた。平均的なタマネギより甘みが強く栄養価に優れている。25日から今季の販売が始まり、くみあいマーケット本店(末永町)と観光物産館(松ヶ枝町)で専用ロゴを付けて販売している。

 29日は、生産農家らが館山町の京王幼稚園を訪ねて鉢植えにした栽培見本を見せ「えったまはとっても甘いので、苦いのが苦手でも食べられるよ」などと伝えた。

 雨降りのため収穫体験は中止になったが、園児たちは園バスの車窓からタマネギ畑を見学し興味を持ったよう。本州産のタマネギと持ち比べてみると、えったまはずしりと重く驚いた様子。水分を豊富に含んでいるからだという。

 研究会の会長・堀篭司さん(47)ら生産者は「おいしく食べてね」「タマネギを好きになってね」と声を掛けて、袋詰めしたタマネギをプレゼントした。今後、園の協力で保護者にアンケートに答えてもらい、えったまの強み、弱みを把握した上で販売拡大につなげることにしている。

 えったまは室蘭市で7月1日開催のファーマーズマーケットでも販売する。

料理人と意見交換

意見交換する飯島さん(左)と小貫さん(中央)

 えったま333をはじめ伊達野菜の可能性を探ろうと、胆振総合振興局が企画した、プロの料理人と生産者との意見交換は、伊達市役所の第2庁舎であった。

 対談したのは、ザ・ウィンザーホテル洞爺(洞爺湖町)の総料理長で、いぶり食のアンバサダーの飯島豪さんと、えったまの生産農家の一人でマルシメおぬき経営の小貫豊さん(56)。

 上長和町にある小貫さんのタマネギ畑を見学した後、飯島さんは栽培過程で間引いているタマネギに商品価値があると指摘。「ラディッシュのように小ぶりの野菜を必要とする洋食店は多い。伊達野菜という売り込みだけでは限界が見える中で『ミニ野菜』は伊達のブランドになりうるのでは」と話した。さらに「伊達独自の品種を作ったり、独自に品種改良した野菜を商標登録するのも一つ」と提案した。

 間引くには手作業になり、間引いた後はすぐに水に浸す必要があるなど手間がかかるほか、流通に乗せるためには梱包(こんぽう)に工夫が必要になるという。小貫さんは「小ぶりの野菜にニーズがあることは大きな発見だった。求められるものを作るのが私たちの仕事。ニッチなニーズにこそチャンスがあると感じた」と話していた。

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