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苫小牧民報

厚真・被災現場ルポ 住宅地で地割れや隆起 震源付近で地殻変動、断層のずれ影響か

ルーラルビレッジの民家の庭に幾筋もの亀裂ができた=11日午後

 「こんな地割れや隆起が起きるなんて衝撃だ」。厚真町豊沢の分譲住宅地「ルーラルビレッジ」に暮らす公務員男性は驚いた様子で話した。林間に家が立ち並ぶ自然豊かなこの住宅地では高さ60センチほどの隆起や陥没があちこちに見られるほか、幅数十センチの地割れが多数発生していた。この地で暮らす住民たちは「原因が分からず不安だ」と訴える。胆振東部地震を受け、国土地理院は震源の真上付近で地表の隆起などが見られるとしており、その地殻変動と関係があるのではないかとの声も出ている。

 厚真町の市街地から車で走ること約10分。現場の住宅地は、住民が避難したのか物静かな雰囲気だった。民家の大規模な損傷はなかったが、地面の隆起や陥没、横ずれなどの現象が相次いだ。

 60代の男性宅では、玄関前にできた深さ約60センチの亀裂に乗用車が落ち込んでいた。庭には当日なかった地割れができ、翌日からその幅が開いてきたという。

 他の60代の男性宅でも、やはり駐車場の亀裂に車が落ち、ベランダの束(つか)石と住宅の脚部が40センチほどもずれてしまった。

 さらに、同地区を流れる小川の流れが一部分ゆるやかになって、水音がしなくなったり、同住宅地の北西側に位置する上野地区では一部の井戸の自噴水量が地震前の2倍以上に増加している現象も見られている。

 同住宅地でスケート用品店を営む宮部保範さんは、店舗兼住宅敷地内の隆起現象を指さしながら「強い余震が来たら、さらに割れるのではないか」と不安を口にした。

 飯田晃次さん(42)宅では、自宅の庭に深さ60センチほどの地割れが数メートルにわたって生じたほか、ベランダが40センチほど陥落するなどした。飯田さんは「危ないので子どもを遊ばせられない」と話した。

 付近の一部道路では、センターラインが約7センチずれるなどの現象も見られた。

 同住宅地に暮らして約10年になるという30代女性は「なぜこんな地割れや隆起など起きているのか理由を知りたい。早く安心したい」と話した。

   ■     ■

 今回の大地震を受け、国土地理院は、人工衛星の観測データを分析。震源の真上付近では、地表が最大7センチ程度隆起する地殻変動が見られたと結果を発表した。地中で起きた断層のずれが影響したとみられる。

 地理院によると、震源の南から南東側で隆起が顕著だった。隆起した部分では、東側に最大4センチ程度移動する変動も見られたという。

 気象庁によると、胆振中東部を震源とした地震が連日多発。同庁は、地震活動が依然活発だとして「強い揺れには引き続き警戒してほしい」と呼び掛けている。

ルーラルビレッジに接する道道千歳鵡川線のセンターラインが東西に約7センチずれていた=11日

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