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根室新聞

相互理解深化へ協力 四島住民代表が市長を訪問【根室】

石垣市長(左)へ土産を渡すブタコフ地区長代行

 北方領土国後、択捉、色丹の各島に暮らす住民代表団が11日、今年度のビザなし渡航事業を締めくくるとともに、来年度へ向けた意見交換のため石垣雅敏市長を表敬訪問した。市役所を訪れたコンスタンチン・ブタコフ南クリル地区長代行(48)=国後=は、27年続くビザなし交流について「互いを知る機会は善隣関係の構築に役立っている」と意義を強調し、根室の新たなリーダー石垣市長と共に、相互理解を一層深めるため今後も協力していく意思を確認した。

 一行はブタコフ地区長代行をはじめ、択捉島のタチヤーナ・ベロウーソワクリル地区議会議長(51)ら5人。今年度最後となったロシア側のビザなし訪問団(59人、富山県訪問)と共に同日根室入りし、市内で市長と根室振興局長、札幌市で道庁、東京では政府関係機関を訪ね16日に帰島する。

 市役所では石垣市長と本田俊治市議会議長、千島歯舞諸島居住者連盟の河田弘登志副理事長が出迎え、同市長は「互いの生活環境を行き来し、文化を理解することが問題解決につながると信じている」とあいさつ。代表団に対し「両地域の架け橋として活躍してほしい」と期待を込めた。

 ブタコフ地区長代行は、平成4年に始まったビザなし交流について経緯を説明するとともに、特に人道支援として外務省が受け入れている医療支援では「これまでに島から200人以上の患者が道内の医療機関で治療を受けている」と感謝を表した。

 また、第1回ビザなし交流に参加した島民が島内で当時のエピソードを語り継いでいることを明かし、「それまで謎に包まれていた日本のことを知る機会となり、また、北海道の皆さんの熱い歓迎は忘れることのできない思い出―と聞いている」(ブタコフ地区長代行)と、長年続く交流が島民の間に定着していることも紹介した。

 懇談の中でベロウーソワ議長は、「根室港に着くと、いつも団員と市民が再会を喜ぶ光景が見られる。これこそが交流事業の成功を表しており、この良い関係を続けるために私たちはここに来ている」と意義を強調。また、石垣市長の市長就任を祝うとともに「長谷川前市長と同様に、信頼関係を築いていきたい」と友好の継続を願った。

 一方、足踏み状態の日ロ四島共同経済活動について、ブタコフ地区長代行は「どちらの法律を適用するかで意見が一致していないが、日本とモスクワの作業グループが有益な解決策を見つけてくれることを期待する」と述べた。石垣市長は両国の関係を日本のことわざに例え「遠くの親戚より近くの“友人”を大切にしていきたい」とし、経済活動の動向も含めて善隣関係を一層深めたい意向を示した。

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