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日高報知新聞

武四郎と新冠のかかわり【新冠】

【新冠】町郷土資料館事業のふるさと再発見講座「北海道150年 松浦武四郎と新冠講演会」が18日、レ・コード館で開かれ、町内外から約70人が参加して武四郎の生涯や新冠とのかかわりについて学んだ。

 講師は北海道博物館の三浦泰之学芸主幹。松浦武四郎(1818~1888)は、伊勢国(現在の三重県)出身で、28歳のときに初めて蝦夷地に行き、計6回にわたって探査した。明治2年(1869)には開拓判官の職に就き、蝦夷地を「北海道」とするよう提言した。

松浦武四郎について講演する三浦さん。左上は松浦武四郎記念館マスコットキャラクター「たけちゃん」

 三浦さんは、武四郎の青年期や6回の蝦夷地踏査の様子を当時の政治情勢などと併せて説明。前半3回は水夫や松前藩士の家来など身分を偽って旅をし、蝦夷日誌全35巻を執筆。

 また、松前藩の蝦夷地統治のずさんさを厳しく指摘し、有力の水戸藩や宇和島藩、幕府にも献上すると、蝦夷地通として名が知れ渡ったという。

 後半3回は幕府に雇われて蝦夷地を調査。三浦さんは「ロシアへの危機を視野に入れながら、蝦夷地開拓を目論んでいた幕府の命を受け、蝦夷地の地理的状況、松前藩のもとで苦しい状況にあったアイヌ民族の生活状況、新しい道を切り開く可能性を重点的に調査した。アイヌ民族の案内や世話を受けつつ、川筋を中心とした内陸部も探査した」と解説した。

 新冠には蝦夷地踏査の1回目、4回目、6回目と3度訪れており、土地の状況やアイヌ人口、地震による津波の影響や道案内のアイヌから地名の由来を聞くなかで、その地域の伝承なども著書に書き記した。三浦さんは「印象的だと思ったのは、シカにまつわる伝承が多いこと。そのほか、津波などの伝承を伴う地名が多いと感じた」と述べた。

 また、北海道の名付け親として知られる武四郎だが、日高という国名や沙流、新冠、静内、三石、浦河、様似、幌泉といった郡名も「武四郎の提案が90%以上採用されている。明治政府から道名、国名、郡名選定の褒賞で金100円を従五位の官位とともに拝領している」と話した。

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