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函館新聞

「山丹服」などずらり 北方民族資料館が展示資料一部入れ替え【函館】

「新たな展示資料を見に来てほしい」と来館を呼び掛ける木戸館長

 函館市北方民族資料館(末広町)は、13日からアイヌ民族をはじめとする北方民族の民族衣装などを中心に並べた第一展示室の資料の一部を入れ替えた。交易によってもたらされた「山丹(さんたん)服」、草や樹皮などのさまざまな素材の衣服、靴などを見ることができる。

 アイヌが「サンタ」(山丹人)と呼んだロシア・沿海州(アムール川下流域)、サハリン(樺太)の北方諸民族と中国・清朝間の朝貢交易品は、さらにアイヌや和人社会にも伝わり、山丹服もその一つ。本来は清朝の役人服で、展示品は明治の豪商、杉浦嘉七が函館支庁仮博物場に寄贈したもの。これまでの展示品より爪が1本多い5本爪の龍が刺しゅうされた絹製品で、より身分の高い人が着ていたものだという。

 アイヌの衣服では、オヒョウなどの樹皮、イラクサといった草の繊維、和人などからもたらされた木綿などの生地で縫われたもので、いずれも展示品を入れ替えた。素材は違っても形はほぼ一緒で、魔除けの意味を持った文様を入れる位置も同じことなど、見比べることで共通性も知ることができる。

 このほか、同化政策を進めた明治政府が禁止するまで男性も使用していた耳飾りなどのアイヌの装飾品、サハリンに住んだウィルタ民族の衣装なども展示。2階の各展示室に変更はないがイクパスイやイナウなど、生活用具や儀礼祭祀の道具なども見ることができ、備え付けのパソコンで音声ガイダンスを聞くこともできる。

 同館では、アイヌの少女が活躍する人気漫画を入り口に関心を持って来館する観光客も増えているほか、2020年4月には胆振管内白老町に国立アイヌ民族博物館や慰霊施設などを核とする民族共生象徴空間「ウポポイ」が開設されることで、木戸忍館長(53)は「2020年に向けて当館でも多くの人の興味を引き上げていきたい。函館市民の皆さんにも来館いただければ」と話している。

 開館時間は午前9時~午後5時(3月まで)。年末年始は31日~1月3日は休館。入館料は一般300円、学生150円。問い合わせは同館(0138・22・4128)へ。

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